Q&A
インプラントとブリッジ、さらには どちらが長持ち?
インプラントの寿命は「生存率」という言葉で 口の中で機能している期間を表現します。
変な言葉ですが、英語の Survaival rate を訳したもので、5年生存率、10年生存率としてデータがあります。
まず、インプラントの前に健全な天然歯についてお話します。
歯も歯茎も骨も健全な天然歯が定期的な管理がなされた場合には、50年の経過で94-99.8%の生存率です。
すなわち、きっちり管理下でプラークコントロールがなされると、自分の歯ほど経過のよいものはありません!!
これは神経治療した歯、被せが入っている歯、歯周病に罹患している歯は該当しません。
かなり厳しい条件ではないですか!?
一方、インプラントの生存率は10年で82-94%とされています。
歯周疾患に罹患した患者さんにインプラント治療を行うと、
歯周疾患に罹患していない患者さんよりもインプラントの生存率が低下することも明らかになっています。
次にブリッジ治療とインプラント単独治療と比べてみます。
一本歯をやむを得ず抜歯した場合、
インプラントで単独に治療した場合の生存率は89.4-94.5%、
健康な天然歯を削ってブリッジにした場合は89.2-93.8%とされています。
この場合の健康な天然歯とは「歯も歯茎も骨も健全な天然歯が定期的な管理がなされた場合」となります。
このブリッジの支えの歯の神経治療の有無や装着するブリッジの材質などにより,支えている歯の寿命も異なってきます。
また,延長ブリッジという選択では,ご自身の二本の歯の生存率は明らかに低下することも知られています。
実際、ここで述べている数字すべてが みなさんに適応するかと言えば、そうではないことが判ると思います。
ブリッジとインプラントは一長一短があるので、いかに長持ちして機能性や審美性が優れている治療法を選択することが大切です。
どちらの治療であってもホームケアと定期的な管理を行なってこそ、初めて良好な結果があるのです。
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