診療内容

当院では、基本的なむし歯治療、歯周病治療、根っこの治療に加え、矯正治療、審美治療にも力を入れています。
インプラント治療や手術が必要な治療に関しては、口腔外科の専門医が担当しています。

妊婦さんのための歯科治療、小児歯科には、女性歯科医ならではの視点を取り入れています。

その他、顎関節症の治療、歯ぎしり対策のナイトガード作成、口内炎のレーザー治療、補助的な治療として鍼やプラセンタも使用しています。
また、衛生士による予防治療、歯肉マッサージなども行っています。

ていねいなカウンセリングを心がけていますので、どのようなことでもお気軽にご相談ください。

 

むし歯治療

むし歯治療

むし歯は、口の中に住む細菌が食べかすをエサにして増えてしまい、その細菌がつくり出す酸によって歯が溶かされて穴が開く病気で、進行の度合い(CO~C4)によって治療が変わります。

CO

CO

患者さん自身では見えないようなごく小さな初期むし歯で、削らずに再石灰化させられる可能性があります。
当院では、再石灰化をサポートするミネラルパックを予防治療の中で行っています。

C1

C1

一番外側の白いエナメル質表面だけに穴が開いている場合は、まだ痛みを感じません。
この段階であれば、その部分をわずかに削って穴を詰め物で埋める処置になります。

C2

C2

穴がエナメル質内側の黄色い象牙質まで進むと、甘いものや冷たいものがしみることがあります。

象牙質の奥には歯の神経と血管の集まり(歯髄)があるので、穴がそれに近く深くなるほど痛みを感じるようになります。
細菌に感染した部分をある程度大きく削り、金属やプラスチックでしっかりと補う必要が出てきます。
治療にも痛みをともなう場合があるので、麻酔を使います。

C3

C3

穴が歯の神経まで達すると、酸っぱいものや熱いものもしみるようになり、ときに激痛がおこります。

じきに何もしなくても、ズキズキと痛むようになります。
ここまでくると、根の先まで細菌が侵入していると考えられるので、神経を抜かなければいけないことが多くなります。
神経を抜いた後の空間を綺麗に掃除、消毒し、歯の欠けた部分を被せ物で補います。

C4

C4

さらに放置していると、神経は死んで歯の上の部分がほとんど無くなってしまい、最悪歯を根っこから抜かなくてはいけません。

むし歯の治療は早い段階ほど、治療でかかる負担も軽くなります。
少しでも早いうちに発見できるように、定期的なチェックをおすすめしています。

歯周病治療

歯周病治療

歯を失う人の多くは歯周病が原因です。
歯周病もむし歯と同じように口の中に住む細菌が食べかすをエサに増えることでおこりますが、むし歯の原因菌とは種類が違って、毒素を出して歯肉や歯を支える骨を破壊していきます。

むし歯のように激しい痛みを感じないので、気づかないまま悪化させてしまう人も少なくありません。
自覚が無いだけで、30歳を過ぎると80%以上の人が歯周病にかかっていると言われています。
歯周病を治すことは現在の歯科治療では不可能です。ただし、治療すれば症状を軽くすることは可能です。歯が抜けるのを防ぐために、まずは定期検診で歯周病チェックを行いましょう。

歯周病の危険性

近年の研究結果によれば歯周病を放置している人は、糖尿病・心臓病にかかる確率が高まると発表されています。

妊娠中の女性が中~重度の歯周病にかかっている場合には、低体重出産のリスクや早産が数倍増えたという報告例もありました。
妊娠中の方でも治療やお手入れは可能です。
歯周病を予防する為には歯科医院で歯のお手入れを定期的に行うことが大切です。
患者さん自身の健康の為。また生まれてくる赤ちゃんの健康を守るお手伝いをさせてください。

症状

初期

はじめは歯と歯茎の間の歯肉が少し腫れたり、歯みがきの際に出血する程度です。
この時は細菌が増え、炎症がおきている状態です。

炎症が少し進むと歯周ポケットという溝ができます。この溝が3㎜程度までが初期歯周病で、痛みや目に見える大きな変化はありませんが、口のネバネバ感や口臭が出てきます。
普段から口腔内環境や生活習慣を整えるようにし、衛生士による歯科専門のクリーニングを行って改善を目指します。

中期

初期の段階で放置していると、細菌による炎症が歯肉深い部分や歯と骨をつなぐ部分にも広がっていき、歯を支える骨が溶けていきます。
その分だけ歯周ポケットも深く、4mm~6mmになります。細菌に感染した部分を取り除く為の本格的な治療が必要になっていきます。

重度

歯肉が痩せ、目で見て分かるくらいまで下がり、歯を支える骨が溶けてしまう為、歯がグラグラしてきます。 この段階までくると、グラついている歯を抜いてその周囲の処置をする必要があります。そのまま放置すると自然に歯が抜け落ち、他の歯の周辺も感染してしまう恐れがあります。

根管治療

根管治療

根管治療とは、歯の神経や根っこ部分を治療することです。
むし歯や感染、ケガなどで、神経や歯の根元が炎症をおこした状態を放置していると範囲が広がって、歯を抜かなければいけなくなったり、リンパ腺が腫れたりします。

それを防ぐため、炎症をおこしている神経や根っこ周辺を綺麗に掃除し、薬をつめてふたをする治療をします。

神経は残せる場合もありますが、炎症が深いときには抜かなければいけません。むし歯も痛みが出る段階になると、神経を抜く根管治療が必要になります。

根管治療は、歯の土台となる根っこを治す大切な基礎工事のようなものです。
数回に分けなければいけないので5~6回の通院が必要な場合もあります。土台をしっかりさせておかないと、後になって歯の周辺が炎症をおこしたり、せっかく上に建てた被せ物がダメになってしまったりすることもあるので、一緒に頑張っていきましょうね。

根管治療が必要な症状

親知らず抜歯

親知らずは、2つの大きな奥歯(大臼歯)のさらに奥に生えている歯です。
人によって、上下左右4本全部生えていたり、数本だけ生えていたり、1本も生えていなかったりしますが、どれも異常ではありません。

ただ、親知らずが斜めに生えたり半分が歯肉に埋まっていたりすると、歯みがきがしにくく、きちんとお手入れができないことが多いため、汚れや歯石がたまりやすく、周囲の歯へのむし歯や歯周病のリスクも高くなります。

とくに女性の場合、妊娠をするとホルモンバランスが変わって歯周病にもなりやすくなる上、食事回数が増えたり、しんどくて歯みがきができなかったりもします。
子どもが生まれたら、子育てに追われて歯のお手入れが行き届かなくなります。

そのときに親知らずがあるとよけいに大変なので、妊娠される前の抜歯をおすすめしています。

顎関節症

顎関節症

顎関節症は、上下の顎(あご)をつないでいる関節に色々な症状がおこる状態です。

耳の前あたり、口を開けたときに動くのが顎関節です。

症状

口の開け閉めのときに顎の関節がカクカク鳴ることがありますが、特別痛みが無くて口がちゃんと開くようなら心配はいりません。

しかし、口が開きにくい、痛みがあるなど不快な症状がある場合はご相談ください。
咬み合わせや歯ぎしりが原因で起きていることもあります。
患者さんひとりひとりの状態を見ながら、できる対策を考えていきます。

審美修復治療

審美修復治療とは、歯の見た目を良くする治療です。

歯や歯肉の色が気になる、銀歯で治療をするのは嫌だという患者さんの要望に応えるため、歯の色を白くするホワイトニングや、歯肉の色を綺麗にする歯肉ピーリング、銀歯を使わず自然な美しい白さのセラミックス(陶器のようなもの)で歯を修復するセラミックス治療などがあります。

健康保険が使える白いプラスチックでの修復も行っていますが、他は自費治療が中心になりますので、予算やメリット・デメリットについても詳しくご説明させていただきます。
まずはご相談ください。

歯を失った時の治療

歯は、根っこが残せればそれを土台にして修復ができますが、残念ながら根っこを失ってしまった時には、人工の歯(義歯)で補わなければいけません。

その方法は、大きく分けて3つあります。
健康保険が使える範囲では、失った歯の両側に残った歯で義歯の橋を支えるブリッジと、プラスチック製の入れ歯です。

自費治療の範囲では、顎の骨の上部に直接人工歯根を埋め込んで土台にし、上に義歯を固定するインプラント治療と、様々な素材の入れ歯があります。

インプラント治療は、自分の歯のような安定した咬み心地と見た目の良さが得られる優れた治療法ですが、歯科医の技術や経験が仕上がりを左右するため、当院では専門の口腔外科医が担当しています。

口内炎

当院では、レーザーを使った口内炎治療を行っています。

痛みもなく、治りも早くなります。
状態にもよりますが、通常は1回550円(税込)です。(当院で矯正治療を行っている患者さんは無料です。)

口の中は塗り薬や張り薬を使うのが難しい部位なので、口内炎の痛みで悩んでいる場合にはおすすめします。